ALLIGATE 製品は全て、クラウド型の入退室管理です。
”クラウド型”とは、専用ソフトが不要で、入退室に関する権限や履歴などの情報が、Webブラウザからログインして頂ければ管理できるような形式です。全ての製品は共通のWeb画面から管理できるようになっております。
ALLIGATE全ての製品に共通する仕組みについては、以下を参照下さい
以降は、ALLIGATE Lock Pro 特有の機能や考え方を説明します。
■ ALLIGATE Lock Pro のみが有する機能について
ALLGATE Lock Pro の下位モデルに 「ALLIGATE Lock」があります。
基本的な機能や設置工事が必要な点は Lock も Lock Pro も同じですが、Lock Pro にしかない機能がありますのでそちらを説明します。
・カレンダー機能
ALLIGATE Lock Pro には曜日毎に入退室できる時間帯の設定や、カードを照合しなくても入退室できる(開けっ放しの状態)時間の設定ができます。これらの設定と合わせて、単に曜日ではなく、祭日や、休日を自由に設定できる機能があります。
以下のように年間カレンダーの中で、土日を休日にすることもできますし、土日以外を休日に設定することも可能です。また、午前中だけの出勤日など、特別な日を設定することも可能です。
カレンダー設定の例
・連続解錠時間 設定機能
例えば、受付があるオフィスのエントランスの扉は、平日の日中はカードがなくても誰でも入退室できるように開けっぱなしの時間を設けたい場合、「連続解錠時間」を設定できます。
こちらの設定は、曜日で設定することができますが、カレンダーに休日や特日を設定しておくと、その設定が入っている日は連続解錠しない状態になります。
例)土日を休日設定している場合、「月〜日まで8:00 ~ 18:00 」と設定すると以下のような状態になります
月〜金 8:00 ~ 18:00 がカードがなくても誰でも入退室できる
月〜金 00:00 ~ 7:59、18:01 ~ 23:59、土日終日 は、権限のあるカードがないと入退室できない
・通行可能時間 設定機能
例えば、一般社員や部門長、パート社員などで入退室できる時間を変更したい場合、「通行可能時間」が設定できます。「通行可能時間」はいくつかの時間パターンを設定し、その設定をALLIGATEでの入退室権限の設定である「ゲートグループ *1」に割り当てることで設定が有効になります。
*「ALLIGATEでの入退室権限の仕組み」参照
こちらの設定も、「連続解錠時間」の設定と同様で、曜日で設定することができますが、カレンダーに休日や特日を設定しておくと、その設定が入っている日は入退室できない状態になります。
例)土日を休日設定している場合、「月〜日まで8:00 ~ 18:00 」と設定すると以下のような状態になります
月〜金 8:00 ~ 18:00 は権限のあるカードで入退室できる
月〜金 00:00 ~ 7:59、18:01 ~ 23:59、土日終日 は、権限のあるカードでも入退室できない
・扉の異常状態ログ 機能
ALLIGATE Lock では、入退室の履歴しか閲覧することができませんでしたが、Lock Proでは、扉が開けっ放しの状態になった場合や、カードリーダーの蓋が開けられたり、鍵をこじ開けたりされると、全てログで管理できるようになります。
蓋が開けられた際の例
ALLIGATE Lock Pro の設定について
ALLIGATE Lock Pro は、他のALLIGATE製品と同様に、グループ(ゲートグループ)で入退室権限の設定を行います。ユーザーには複数のカード(個人コード)を紐づけられる点、グループに対して、ユーザーとゲートを紐づける点も、他のALLIGATE製品と同様になります。
ALLIGATE Lock Pro 特有の設定は、グループに対して通行可能時間設定ができる点です。また、ゲートに対して連続解錠設定も可能です。それに伴い、カレンダーの設定も必要になります。
以下はALLIGATE Lock Pro での設定例です。
川崎入口のみ平日日中は連続解錠状態にし、川崎・五反田・マシン室、それぞれで入退室権限を分けて、尚且つ、社員毎に一般社員やパートタイム、管理職などで入退室できる時間を分けた場合の設定例になります。
こちらの例にそって説明します。
Aさんの場合
Aさんには、カード1枚(A000000001)を渡し、テンキー番号「1234」を教えてどちらでも解錠できるようにします。
カード「A000000001」、テンキー番号「1234」どちらかで照合することでAさんの入退室ログとして残るようになります。
川崎入口、川崎営業所へ平日は何時でも入退室可能で、特日1の日だけは、午前中のみ入退室できます。
Bさんの場合
Aさんには、カード1枚(A00000002)を渡して、このカードで解錠するように指示します。
カード「A00000002」で照合するとBさんの入退室ログとして残るようになります。
川崎入口、川崎営業所だけではなく、五反田総務部も平日は何時でも入退室可能で、
特日1の日だけは、午前中のみ入退室できます。
Cさんの場合
Cさんにはテンキー番号(5678)のみ伝えて、カードは渡しません。
テンキー番号「5678」で照合するとCさんの入退室ログとして残るようになります。
川崎入口、川崎営業所へ平日 9:00 ~ 17:00 のみ入退室できます。
Fさんの場合
Fさんには、カード1枚(A00000005)を渡して、このカードで解錠するように指示します。
カード「A00000005」で照合するとFさんの入退室ログとして残るようになります。
五反田総務部には平日は何時でも入退室可能で、五反田マシン室に関してはいつでも入退室可能です。
五反田のマシン室へ入退室できるのはFさんのみです
このようにALLIGATE Lock Pro では、人と扉を紐づけるだけなく、時間の制限もかけることができますので細かな入退室権限を設定することが可能です。
■ ALLIGATE Lock Pro と他ALLIGATE 製品の混在運用について
2021年12月現在、ALLIGATE Lock Pro の管理には、ALLIGATE Join をご利用下さい。
その他のALLIGATE 製品の管理には alliboard をご利用下さい。
ALLIGATE Lock Pro とその他のALLIGATE 製品を混在させてご利用する場合、ユーザーやカードの追加登録、削除、グループへの追加・削除(入退室権限の設定)などの日々の運用は、ALLIGATE Join をご利用下さい。
しかし、一部の機能は、joinではまだ対応されてないものがございますので、alliboard をご利用頂くことになります。以下を参照下さい。
*全ての機能はJoinに統合される予定です
Lock Pro | その他の製品 | 備考 | |
ユーザー登録 |
Join, alliboard |
Join, alliboard どちらも可 |
鍵共有権限はalliboardのみ可 |
カード登録 | Join, alliboard どちらも可 |
Join, alliboard どちらも可 |
カード名はJoinのみ可 |
ゲート設定 | Joinのみ | alliboardのみ |
それぞれの管理画面で実施します。Pro以外のゲート設定はjoin未対応です(対応予定) |
ゲートグループ(alliboard版) | 設定可能だが時間設定はできない | 設定可能 | Lock Proもalliboardで設定することは可能だがその場合、時間設定がデフォルト(終日入退室可能)となります |
グループ(join版) | 設定可能 | 設定可能だが時間設定は無視される | Lock Pro以外もjoinに混在させることは可能だが、時間設定が入っていてもLock Proのゲートのみ有効になり、それ以外は無視(終日入退室可能)される |
スマートフォン | alliboardのみ | alliboardのみ | Join未対応(対応予定) |
ユーザー一括登録(alliboard版) | 設定可能 | 設定可能 | Join未対応 |
ユーザー一括登録(join版) | 設定可能 | 設定可能 | join版は、グループまで設定ができない |
鍵共有(alliboard版) | alliboardのみ | alliboardのみ | Join未対応(対応検討中) |
システム設定: NFC設定 |
未対応 | alliboardのみ | Join未対応(対応検討中) |
システム設定: キートークン有効期限設定 |
alliboardのみ | alliboardのみ | Join未対応(対応検討中) |
システム設定: |
alliboardのみ | alliboardのみ | Join未対応(対応検討中) |
システム設定: |
未対応 | alliboardのみ | Pro未対応(対応検討中) |
システム設定: |
Join, alliboard どちらも可 |
Join, alliboard どちらも可 |
|
システム設定: |
Join(Pro)のみの機能 | ー | |
システム設定: |
Join(Pro)のみの機能 | ー | |
各種設定の |
Join, alliboard どちらも可 |
Join, alliboard どちらも可 |
joinは各種設定から alliboardはCSV機能が別メニュー |
遠隔解錠 |
joinのみ可 | alliboardのみ可 | Lockと、LockProの機能。それぞれ、Lockはalliboard、LockProはjoinで実施します(join対応予定) |
アンチパス設定 | joinのみ可 | alliboardのみ可 | Lockと、LockProの機能。それぞれ、Lockはalliboard、LockProはjoinで実施します(join対応予定) |
■ ALLIGATE Lock Pro をご利用の際の注意点
・スマホ利用の際の注意点
ALLIGATE Lock Pro でも他製品同様にスマホ解錠が利用できますが、スマホアプリで、同名のゲート名の鍵が2つ見えてしまいます。ゲートの近くに入ると必ずどちらか1つだけが圏内になりますので、圏内のゲートをタップして解錠して下さい。
*使いづらい場合は「圏内のみ表示」でご利用下さい。
*こちらは機能改善予定となっております。
・通行可能時間設定のtt:mmは、tt:mm:59までが有効となる
通行可能時間設定で、設置した時間の59秒までが有効になります。
例えば、9:00 ~ 17:00と設定した場合、実際は17:00:59まで有効になりますのでご注意下さい。
・アンチパスは制御盤内でグローバルアンチパスとなります
アンチパス設定は制御盤内でグローバルアンチパス設定となります。
例えば、1つの制御盤で、2扉(ゲート01、ゲート02)を管理する場合、ゲート01で入室した場合、ゲート01、02どちらからも退出可能となります。
・カレンダー設定の方法について
カレンダー設定は現在の月から1年分が設定できるようになっております。
例えば、
現在が2021年12月の場合、
2022年1月〜11月まで登録できますので、年が明けて1月になりましたら2022年12月の設定を行って下さい。
現在が2021年11月の場合、
2022年1月〜10月まで登録できますので、年が明けて1月になりましたら2022年11月~12月の設定を行って下さい。
*カレンダー設定は年に1度自動登録されます*
カレンダー機能について、毎年 1月1日 0時1分 に現在クラウド上に登録されているカレンダー設定がLock Proの装置へ自動送信されます。
例えば、
現在が2021年12月の場合、
ALLIGATEでは現在の月から1年分が設定できるようになってますので、この時点で設定できるのは 2021年12月〜2022年11月のカレンダーです。(2022年12月は、2022年1月になると設定できるようになります)
もし2021年12月に2022年1月〜11月まで休日設定を起こった場合、この時点で、Lock Proの機器には、1月〜11月は、設定した内容が反映されますが、以前設定した2021年12月の設定が残ったままになっています。
このまま2022年1月を迎えますと、2022年1月1日 0時1分 には、以下の状態となります。
- 2022年1月〜11月までは2021年12月に設定したデータがそのまま再設定される
- 2022年12月は未設定(1日〜31日まで全て平日)のデータで再設定される
よって、年が明けましたら、あらためて12月の休日設定を実施するようおねがいします。